キリマンジャロのアホ
序章:日常に不足したもの 本編:キリマンジャロのアホ 後記:登頂したい人たちに
キリマンジャロはいつも雲の上にある。 朝の一瞬だけは姿を見せるが、またすぐに頂を雲の彼方に隠してしまう。 つまり、登りも下りも必ず雲の中を通過することになる。 下山中は幸い雨にあたる事はなかった。 いずれにしても、もうこのあたりはハイキングだ。 雨にあたったところで困る事もなかろう。 豊富になる植物をながめながら、ずいぶん前に出発したような気がするマラングゲートについに到着だ。
30分ほどして、神様が走って到着! さすが、ランニング登山家だ。 もちろん、カメラとストックを持っている。 マラングゲートでは全員が登頂証明を取得した! これが、あたり前の事であるかどうかは、ご自分で試してみてはいかがだろう。 少なくとも、私にはかつてない体力と、苦しさを強いられた冒険であった。