キリマンジャロのアホ


序章:日常に不足したもの

本編:キリマンジャロのアホ
後記:登頂したい人たちに    

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2000.09.21
アフリカの大地に降る雨を讃えよう

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キリマンジャロを出発したバンは、我々を乗せてアリューシャのホテルへと向かう。
皆さすがに疲れた表情だ。
今夜の風呂とビールが楽しみだ。
私の頭の中はと言うと、先ほどからToToのAfricaが何度も流れている。

ふと車窓からメルー山が見えはじめた。
窓を開けるほど元気ではない。
傾きかけた陽の光を反射するcokeの看板と薄汚れたガラス窓がいいじゃないか。
バッグからカメラを取り出し、もう一度だけシャッターを切る。
旅はまだ続くが、私はここでカメラを置くことにした。
私のミッションは終了だ。
ここから先の道のりは、カメラを持たずに旅を続けよう。
キリマンジャロのアホはここで完結する。

ToToのAfricaを聞きながら。

 

 



 


 


 

 




                      

                                              

 

 

 

 

 

 


ここまでがんばったくれたバカでかいレンズとコンパクトなAPSボディを組み合わせたカメラ。
これ以上大きなボディを選択したならば、私の体力では登頂できなかった事だろう。