キリマンジャロのアホ | |||
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2000.09.19 シロイセカイ(THE SADDLE) |
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健脚な神様と、ドーネン、そしてご隠居は先に行ってしまった。 私とフクちゃんはカメの歩みをしている。 それをアリとトーマスが見守る。 ふと気づくと、あたりに植物がなくなっている。 ここから先の大地が、生き物を拒んでいることは確かな事実だ。 その時、急激な天候変化が訪れた。 本格的に一荒れ来そうだ。 ザックカバーを装着し、ヤッケのベンチレーションを閉める。 カメラも、腰のカメラバッグから取り出し、ザックの中に収める。 まもなく、雹が我々の体を激しく打ち始めた。 あっという間に白い世界に包まれる。 サドルに着いたころには、天候は少し収まり始めていた。 道はまっすぐにどこまでも続く。 マウエンジ峰が、不気味に我々を見下ろしていた。 |
この風景を月面のようなと表現する人がいるが、私の記憶では火星のそれに近い。 |
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