2024年05月28日

Design 2 ABAP Squad (D2AQ) のリリース

D2AQバナー

1. 概要

D2AQは、OpenAIが提供するChatGPTのGPTsの機能を使用して株式会社グラントが開発しました。ABAPプログラムと設計書の相互変換を自動化するための強力なツールであり、ソースコードチェック機能も備えています。これにより、開発効率とコード品質の向上が期待できます。また、ビジネスユーザー、コンサルタント、エンジニアを問わず、Add-On開発をより効果的かつ効率的に行うことができます。例えば、新規導入プロジェクトでは、開発工数を大幅に削減し、仕様変更に迅速に対応することが可能です。運用保守作業では、潜在的なバグの早期発見と対応を可能とします。

2. 主な機能

2-1. 設計書からABAPプログラムへの変換

設計内容の反映: 設計書に記載された各要素を基に、対応するABAPプログラムを自動生成します。データベーステーブルの定義やフィールド情報、ビジネスロジックなどを正確に反映したコードを<生成することで、手作業によるミスを防ぎ、効率的な開発を実現します。設計書に変更が加えられた場合にも即座に対応可能で、プログラムコードを自動的に更新します。これにより、設計と実装の整合性を保ちつつ、迅速な対応が可能となります。

D2AQラボ グラント用SQバナー

2-2. ABAPプログラムから設計書への変換

自動解析: ABAPコードを自動的に解析し、設計書の各要素を生成します。コードコメントや注釈、セクションごとの解析に基づき、詳細なプログラム内容を設計書に反映させることで、正確かつ一貫性のあるドキュメントを作成します。コード内のコメントや注釈を元に、要件や仕様を設計書に反映させることができます。注意:開発中の機能: プログラムの解析機能は実行可能であるが、プログラムから各組織の標準に適合した設計書フォーマットへの変換については、AIの学習やプロンプト調整を行っています。

2-3. ソースコードチェック機能

コード品質の評価: ABAPコードの静的解析を行い、潜在的なバグやセキュリティリスクを検出します。これにより、コーディングミスやセキュリティ脆弱性を早期に発見し、品質の高いコードを維持します。コーディング標準やベストプラクティスに基づいてコードを評価し、改善の余地がある部分を特定します。これにより、開発者はコーディング規約に従った高品質なコードを書くことができます。レポート生成: 検出された問題箇所の詳細なレポートを自動生成します。このレポートには、問題の説明や影響範囲、具体的な修正方法が含まれており、迅速な問題解決を支援します。問題箇所に対する修正提案や改善ポイントを提示し、開発者が適切に対応できるようサポートします。注意:開発中の機能: 一部の高度なチェック機能は現在開発中です。その他、多くの機能追加に着手しています。

3. ユーザーへの対応

D2AQは、現在弊社のSAP環境でのみ使用されています。ユーザー環境を学習させる事で、AI時代のプログラム開発手法をいち早く取り入れる事が可能です。これまでAdd-On開発は、費用がかかるうえに柔軟なSAP標準機能や拡張性をスポイルする事がありました。しかし、AIを高度に教育する事により、オーダーメイドシステム並みの利便性を得ながら、ERPシステムとしての優位性を担保することも可能になります。D2AQを扱う弊社のエンジニアを派遣する事により、非常に短期間にお客様内部で弊社内と同等以上の開発環境を構築する事が可能です。詳しくはお問い合わせください。オンラインでのセミナーもお申し込みが可能です。

株式会社グラント

お問い合わせ先:info@grant.co.jp