昔のサバニにはラダーがない。船長は帆の操作と同時に大きなエイクを使って操縦する。
知恵が要る。技が要る。力が要る。
実際、このニヌハ2も初期にはエイクで操縦した。
その時のあまりの難しさに耐えかねて、ラダーを装着した。
今回のニヌハ2完成型では、そのラダーを新設計とした。
ラダーは、できるだけ水圧のかかる深い位置に入れることができれば、効果が増す。ラダー面積の問題ではないのだ。
しかも、回転軸に近い位置にブレードがあると抵抗が少ない。
簡単な物理学を理解すれば、可能性が広がるのだ。
さて、今回のフリップラダーは、形状がエイクに似ている。
そして、浅瀬では引き上げることができる。
完成型に相応しいラダーだ。
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