オペルオメガの作り方 
アメ車としてのオペルオメガの作成例
ベース:1995年後期オペルオメガワゴン2.5CD


オペルと言えば、GMの100%子会社。
決してドイツ車だなんて思ってはいけません。
このクルマは、カーディーラーを経営する友人が下取りした物を
格安で譲ってもらいました。
3年落ち・ガレージ保管・ノースモーク・走行11,000kmで
まだ新車の香りが残る状態でした。
しかし、この善良そうなクルマをそのまま足には使えません。

とりあえず、アイバッハ+コニースポーツの組み合わせは即日完了。
ホイール(PCD110)の選択肢はあまりないクルマなので、
やむなくシュタインメッツ8.5J-17を装着。
タイヤはADVAN NEOVA 235/45-17 としました。
装着したホイール&タイヤのサイズは、オペルオメガでは一般的なものです。
しかし、この状態でもワンダリングが激しく、あきれてしまいます。
みんな「男のやせがまん」をしていたのですね。
普通に走りたい人はもう少し、細いタイヤ&ホイールを
選択したほうがいいでしょう。
また、8.5Jでスポーツタイヤを履いた場合はフェンダーに
軽く干渉する場合があります。
フロント・リアのアンダーパネルやサイドスカートはMV6以外は
プラスチックのネズミ色なので、これをボディと同色ペイントました。
プラスチックを削って下地を作ってから塗装しますので、
Fスポのラバーが外れやすくなりますので、加工が必要です。


さて、フロントグリルのオペルマークはいかにもダサい。
かといって、シュタインメッツその他の市販のグリルはいかついだけ。
「じゃあ、作っちゃえ」と、ムーンアイズのバレットキャップを
改造&ノーマルグリルを加工して、’50年代のアメ車っぽくしてみました。
’95のヘッドライトはそろそろくすみが出てきておりましたので、
プロジェクタに交換。(ライトがクリアだと新しい印象になるのです)

これで、顔は完成です。
サイドをペイントしたことで、MV6もどきと言われるのはシャクです。
そこで、やはりムーンアイズのレッドスレッドエンブレム(ダイキャスト)を
テールゲートのカーブに合わせて加工&装着してみました。
これで、正体不明です。
レッドスレッドとは「てろんてろん」の意だとか・・・
MV6もどきではないので、マフラーカッターはいじりませんでした。
純正シートもレカロですが、アフターマーケット向けの物の方が
良くできています。市販品のレカロを装着する場合、レカロから
出ている純正のベースでは、ポジションが高くなり間抜けな状態に
なります。
つまり、このクルマはレカロの純正物を買う意味はありません。
並行物で充分です。浮いたお金を少し使って、近所の自転車屋で
ローポジションベースを作成してもらいました。もちろん、
シートベルト・テンショナーも作動します。
これがレカロの正しい装着方法なのです。
その他の情報

ワンダリング対策:
8.5J-17&235/45-17サイズではワンダリングは必ず発生するようです。
一般的なアライメントの調整ではどうにもなりません。
走りこんだ感じでは、フロントのトーインをメーカー指定値よりも
むしろ少なめにした方が、コントロールがしやすいようです。
ワンダリングにどれほどの効果があるかをTESTする上で、
ウレタンブッシュも作成してみました。
結果としては、車線変更などではゴキブリのように機敏に
動けるようにはなりました。
ワンダリングに関しても、方向性ははっきりしましたが、
ハンドルを取られる量そのものに変化はありません。

KONI:
同じアイバッハのコイルを使用してもKONIのショックを使うとリアは
少し持ち上がるようです。
フロントはコニー・スポーツが選択できます。
フロントショックの寿命は1.5万キロ程度です。
>>>>緊急情報<<<<
ロアアームが溶接部分から折れました。
大事故にはならなかったものの、フェンダー交換等40万円の出費です。
そもそも、この車の足回りにはウレタンブッシュを受け入れる強度はないことが分りました。
さすが、GM製。正真正銘のドイツのアメ車です。
国産では考えられない、とんでもないタマです。
現在、新品ロアアーム(ノーマルブッシュ)・新品フェンダーに戻りました。-->
結論:ウレタンブッシュは作ってはいけない。
さらに、ショックは一般的なビルシュタインに替えてみました。
コニよりもしなやかで、コーナリング時のグリップ感が明らかに上です。
ホイールはディスモンド(鍛造)8J-17、タイヤはRE711の235/45-17に変更してみました。
ディスモンドはPCD等のオーダーができるので、オペル・オメガのような少数派でも心配ありません。
ほんの、0.5インチホイールを内側に入れるだけで、ワンダリングはウソのように消えました。
見栄を張るような車でもないので、実際に走りが軽快なほうが良いに決まってます。
それにしても、鍛造の軽量ホイールは走りが変わります。
超おすすめです。
少数派であることも、なかなかに良いのでは?